〜・〜・〜・中国茶「八宝茶」をいれてみましょう・〜・〜・〜

 八宝茶は、そもそもシルクロード沿いの町の人々が、夏の摂氏40度にもなる酷暑の時季を乗り越えるため、好んで飲む一種の健康茶。緑茶と氷砂糖をベースに、好みの材料を合わせて楽しむお茶。宇戸 章子 (茶房古九谷喫茶担当)


      

 では、身近にある、お気に入りの茶器で八宝茶をいれてみましょう!今回は煎茶用の小さめの急須を使ってみました。熱湯を魔法瓶にたっぷり用意、そして、ひとつまみの茶葉と砂糖好みの材料を揃えましょう。今回は緑茶2種、氷砂糖、クコの実、白きくらげ、なつめ、干しぶどう、菊花、桂円をブレンドしました。

      

 目安として、蒸らし時間は2〜3分。茶葉が開き、全体にふっくらとしてきたところで、飲みごろです。

 中に入っている氷砂糖が溶けきるまで、お湯を注ぎ何煎でも楽しめます。


 わたしにとって初めての八宝茶。それは、ガラス製のティーポットで淹れていただいたものでした。お湯を注ぐと赤、白、黄、緑、と色とりどりのものが水流に乗って広がりながら揺らいでいました。具だくさんのにぎやかなお茶。その美しさにおもわず感嘆の声をあげました。そして、味わってみて、再び感動。適度な甘味が大変おいしく、思い返せば、かなり感激したものです。今となれば、その時私はまだまだ中国茶のことを詳しく知らなかった、そして若かった。あのときの新鮮な感覚、日常の中のちょっとした感動を茶房古九谷でもみなさまにお伝えしたいと思い、八宝茶は定番のおすすめメニューとなりました。(宇戸)